「日焼け止め、夏だけ塗っている」
「くもりの日は、……まあいいか」
「家にいる日は、つけない」
……もし心当たりがあったら、今日の話は、大事かもしれません。
実は、更年期の肌にとって、紫外線対策は一年を通した、いちばんの“守り”。乾燥も、たるみも、シミも、その多くに紫外線が関わっているからです。今日は、なぜ更年期こそUV対策なのか、そして無理なく続ける選び方を、薬剤師として、そして同じ世代の当事者として、整理します。
「日焼け止め、夏だけ」になっていませんか
日焼け止めは、”焼けないため”のもの——そう思っている方は、多いかもしれません。
でも、それだけではないんです。紫外線は、肌の老化を進める、最大級の外的要因。しかも、一年中、くもりの日も、窓ぎわにも、降りそそいでいます。
「夏だけ」「晴れた日だけ」では、実は守りきれていないのです。
なぜ更年期こそ、紫外線対策が大事なの?
理由は、2つあります。
① 紫外線は、肌老化の“最大の外的原因”
シミ・しわ・たるみ——これら見た目の老化の大きな部分が、加齢そのものより紫外線(光老化)によるもの、と言われています。
以前もお話ししましたが、紫外線は、ハリを支えるコラーゲンを壊す方向に働きます。(ハリ・たるみの記事も、あわせてどうぞ → 内部リンク)
② 更年期の肌は、紫外線に“ゆらぎやすい”
更年期の肌は、バリア機能が弱まりがち。ダメージを受けやすく、回復もゆっくりに。つまり、同じ紫外線でも、影響を受けやすい時期なんです。
→ だからこそ、更年期は「守り」を強化する価値がある。紫外線対策は、いちばんコスパのいいエイジングケアとも言えます。
UVAとUVBは、別もの
紫外線には、性質のちがう2種類があります。ここを知ると、対策が変わります。
UVA(生活紫外線)
- 肌の奥(真皮)まで届く → たるみ・しわに関わる
- 一年中降りそそぎ、窓ガラスも通り抜ける
- しかも、くもりの日でも、約8割が届くと言われます
- じわじわ、静かにダメージを蓄積
UVB(レジャー紫外線)
- 肌の表面に作用 → 日焼け(赤み)・シミに関わる
- 夏・晴れた日に強い
→ 「夏だけ」でUVBは防げても、一年中のUVA(たるみの原因)は、素通り。だから、年中の対策が大事なんです。
日焼け止めの選び方
数字がたくさんあって、迷いますよね。ポイントだけ。
- SPF … UVB(日焼け)を防ぐ目安
- PA(+の数) … UVA(たるみ)を防ぐ目安
いちばん大事なのは、”生活に合わせる”こと。
- 毎日の生活(買い物・洗濯物・通勤)なら、SPF30前後/PA+++以上を目安に、塗り直しやすいものを。更年期の肌は回復がゆっくりなので、日常でもPAは少し高めが安心です
- 長時間の外出・レジャーなら、SPF50・PA++++など、しっかりしたものを
→ 「高ければいい」ではなく、続けられて、塗り直せるものが正解。ゆらぎやすい肌なら、低刺激のものを選ぶと安心です。
実は、「塗り方」で差がつく
いい日焼け止めも、量が足りないと、効果が半減すると言われます。
- 量:顔なら“指2本分”くらい、たっぷりと(みんな、少なくなりがち)
- 塗り直し:汗や時間で落ちるので、こまめに。とはいえ「2〜3時間おき」はなかなか大変なので——まずは外出する時・汗をかいた時・日ざしの強い時間帯だけでも◎
- 塗り忘れやすい所:首・耳・手の甲・生えぎわ
「一度塗ったら安心」ではなく、足して、塗り直す。ここが、地味だけど効きます。
日焼け止め“以外”の対策も
塗るだけが、UV対策ではありません。組み合わせると、もっとラクに守れます。
- 帽子・日傘(物理的にさえぎるのが、いちばん確実)
- サングラス(目に強い紫外線が入ると、体の反応を通じてメラニンの生成が促される可能性がある、と言われます)
- 窓ぎわに注意(UVAは、家や車の窓を通り抜けます)
「塗る+さえぎる」で、無理なく続けられます。
まとめ|UV対策は、最強の“守り”
更年期の肌にとって、紫外線対策は——
- シミ・たるみ・乾燥、すべてに関わる
- 一年中(UVA対策)が大事
- 量たっぷり+塗り直しが、効果のカギ
- 帽子・日傘との合わせ技で、無理なく
高い美容液を足すより、日焼け止めを、毎日ていねいに。それが、これからの肌をいちばん確実に守ってくれる、と私は思っています。
「攻める」前に、「守る」。今日から、一年中のUV対策を。
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・更年期の乾燥肌はなぜ?


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