美顔器は何が違う? LED・RF・EMS…種類と仕組みを整理してみた

ハリ・たるみケア

「美顔器って、結局どれがいいの?」

LED、RF、EMS、イオン導入……

調べるほど、言葉が増えていく。

実は私、いくつも美顔器を使ってきたのに、その”違い”を、ちゃんと説明できませんでした。

だから、新しく買う前に、基本から整理してみました。

▼ この記事でわかること

  • 「美顔器」とひとくくりにされる技術が、実はまるで違うこと
  • LED・RF・EMS・導入系が、それぞれ”何をしているか”
  • 選ぶときに、見るべきポイント

(そして最後に、私のいちばんの弱点=「続かない」問題も)


その前に:私と美顔器の、これまで

正直に言うと、私、美顔器はいろいろ使ってきました

マスク型、美容液と使うもの、ブラシ型。クリニックで、成分を導入する施術を受けたことも。

でも——「なんとなく、よさそう」で選んで、しばらくすると面倒になって、気づけば引き出しの奥。そんなことを、何度か繰り返してきました。

それなのに、40代半ばになって、また気になり始めたんです。ハリ、フェイスライン、なんとなく元気のない肌。「毎日のスキンケアに、何かプラスしたほうがいいのかな」と。

そして、調べ直して、気づきました。

私、使ってきたのに、”違い”を、ぜんぜん分かっていなかった。

「美顔器」という名前でも、中身はまったく違う

まず分かったのは、「美顔器」という言葉が、かなり大きなくくりだということ。

同じ「美顔器」でも、使っている技術が違います。

光を使うもの。

電気を使うもの。

熱を利用するもの。

超音波を使うもの。

美容成分の移行を助けるもの。

つまり、「どの美顔器が一番いい?」と考えるだけでは、足りなかった。

何を使って、どこに、何をしようとしているのか。 まずは、ここを見る必要がありました。

美顔器の「地図」を作ってみる

家庭用美顔器でよく見かける方式を、大きく整理すると、こんな感じです。

種類主に使うものざっくり何をする?
LED光による細胞反応を利用する
RF(ラジオ波)高周波電気エネルギー組織を加温する
EMS電気刺激運動神経を刺激し、筋収縮を起こすことを狙う
マイクロカレント微弱な電流ごく弱い電流を利用する
イオン導入微弱な電流イオン化した成分などの移行を助ける
エレクトロポレーション短い電気パルス皮膚の透過性を一時的に高め、成分移行を助ける
超音波・ソノフォレーシス超音波振動や音響作用を利用する
ウォーターピーリングなど水流・超音波など皮膚表面の汚れや角質を取り除く

こうして並べると、同じ「美顔器」でも、やっていることはずいぶん違うこれが、いちばん最初に腑に落ちたことでした。

そして、もうひとつ。同じ技術でも、クリニックの医療機器と、家庭用では、出力が大きく違います。家庭用について一定の改善を示す研究もありますが、機器ごとの差が大きく、「医療機器の施術と、家庭用を、同じもの」として考えることはできない——ここも、忘れずにおきたいところです。

LEDは、「光」を使う

最近よく見かけるのが、LEDを使った美顔器。赤や青など、特定の波長の光を肌に当てます。

「光を当てるだけで、どうして肌に何か起こるの?」——そう思って、調べてみました。

赤色光や近赤外線では、光が細胞内の分子などに吸収され、その後の細胞内シグナルや細胞機能に影響する可能性があるとされています。この光による反応は、フォトバイオモジュレーション(PBM)として研究されています。

美容分野では、ハリや小じわ、肌質などとの関連も研究されています。

ただし、「赤い光を当てれば、コラーゲンがどんどん増える」というほど単純な話ではありません。波長だけでなく、光の強さ・照射量・時間なども関係します。

ここは、もう少し深く調べてみたいところです。

EMSは、「筋肉」に電気刺激を与える

EMSは Electrical Muscle Stimulation の略。

電気刺激によって運動神経を刺激し、筋肉を収縮させることを狙う技術です。

つまり、LEDとは狙っているものが違います。

LEDは光。EMSは電気刺激。

同じ「ハリ」「リフトケア」という言葉と一緒に紹介されても、中でやっていることは別物。

以前の私は、ここを区別せず、「どっちもエイジングケアの美顔器」くらいに考えていました。

RFは、「熱」を利用する

RFは Radio Frequency(高周波)

高周波の電気エネルギーで、組織を加温する技術です。

美容分野では、肌のハリや質感、引き締まった印象の改善を目的とする機器などで使われています。

EMSとRFも、同じではありません。 EMSは、電気刺激で筋肉を動かすのが中心。RFは、電気エネルギーで生じるを利用します。

同じ機器に両方が入っていることもあるので、さらに分かりにくい。商品説明を読むときは、「この機械には、何が搭載されているのか」を、一つずつ見る必要がありそうです。

「美容成分の移行を助ける」ものもある

光や筋肉への刺激とは、まったく違う目的の美顔器もあります。いわゆる導入系です。

イオン導入・エレクトロポレーション・ソノフォレーシスなど。いずれも、美容成分の皮膚への移行を助けることを目的に使われます。

もう少し正確に言うと——イオン導入は、主に電荷をもつ成分の移動を、弱い電流で助ける方法エレクトロポレーションは、短い電気パルスで、皮膚の透過性を一時的に高める方法。同じ「導入」でも、やり方が違います。

そもそも肌には、外から異物が簡単に入らないようにする「角層」という強力なバリアがあります。

なお、美容機器でいう「導入」や「浸透」は、必ずしも美容成分が”真皮まで届く”という意味ではありません。成分の大きさ・性質・製剤・機器の出力によって、移行する範囲は変わります。導入系はいずれも、その角層バリアを、一時的に通過しやすくする方法として研究されている、というのが正確なところです。

「どれが一番いい?」ではなかった

ここまでで、美顔器への見方が、少し変わりました。

たとえば「たるみが気になる」としても、EMS・RF・LED、それぞれ狙うものが違う。成分の移行を助けたいなら、また別の方式。

だから、「口コミがいいから買おう」ではなく、

私は何が気になっている? → どこにアプローチしたい? → そのために、どんな技術?

という順番で考える必要があったんですね。今までの私は、かなり逆でした。

そして、私にはもうひとつ問題がある

それは——続かないこと。

どんなに理屈がよくても、高価でも、引き出しの奥にしまったら、何もしてくれません

最初はちゃんと使う。そのうち「今日は疲れたから、まあいいか」。一日おき、週一、そして忘れる。——何度も繰り返してきました。

だから今度、美顔器を選ぶなら。「効果が期待できるか」だけでなく、「私が続けられるか」も条件に入れたい。 そう思っています。

今度は、ちゃんと知ってから選びたい

今回調べ直して、気づきました。使ったことがあることと、分かっていることは、別なんだ、と。

美容の世界には、「リフト」「浸透」「コラーゲン」「肌の奥まで」——魅力的な言葉がたくさんあります。

できるだけ仕組みや研究も確認しながら——どこまで分かっていて、どこからは、まだ分からないのか そこも含めて、見ていきます。

※補足: 美顔器は、方式によって注意点も異なります。使用中の医療機器がある方、光過敏症・皮膚疾患・てんかんの既往などがある方は、製品の説明書を確認し、必要に応じて医療者にご相談ください。また、複数を併用すれば、効果が単純に足し算になるとは限りません。(詳しくは、次回以降で)


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